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2011.07.12 Tuesday
今、できること展
先日京都へ行ったとき、打合せもあり、ギャラリーH2O(富小路三条上がる)をのぞいたら、「今、できること」という展示会をやっていた。 これは、東日本大震災の被災者の方々に届けようと始まった、京都造形芸術短期大学一汁一菜の器プロジェクト。 被災地をボランティアで訪れた信楽のメンバーからの報告で、発泡スチロールや紙の食器で食事をする人々のことを知った京都造形芸術短期大学の陶芸コースの学生・通信学部生が今、自分たちで出来る支援をしようと、生活の基本的な器、飯碗、どんぶり、皿、湯呑みを作った。(H2Oのブログより、一部記事引用) 展示会風景(画像は何れもH2Oのブログより) これも手作りの、絞りで模様をつけた藍染めの袋におさめられて。 何と行き届いてなおかつ押しつけがましくない姿かしら。 もうすでに5000セットを被災地に届けたのだと聞いた。 不自由な暮らしの中で、どれだけ食事の時間をくつろぐ時間にかえる手助けになることだろうか。 押しつけがましくないと感じたのは、その組み合わせ方かもしれない。 それぞれの作り手が作った器をあえて、みんなの器と並べ、それぞれにコーディネートし直したのだとか。 いつか、ゆとりが出来て、ご自分好みの器を買われるまでのつなぎに、とみんなが作ったと聞いた。 凄いなあ、と思った。 そうやって考えれば、もしかしたら、もっと自分たちの身の回りのことで出来ることがあるかもしれない。 この展示会のほのぼのとした優しい空気、支援する、という気構えよりもっと、被災地の人に寄り添った心を感じた。 2011.04.09 Saturday
豆皿1000の晴れ舞台
'豆皿1000展’開催中! あと4日で終わりです! 会場:日本橋三越本店本館5Fリビングスペースにて これは、銀座線を三越前で降りたらすぐ目にはいるところの大きなサイン。 全てこれも、豆皿1000のコレクション。 三越本店で4月12日まで開催中。 微妙な時期で、開催すべきか少し迷いがあったが、このプロジェクトに参加してくださった100名以上の工房や作家のうち1割近くが東北関東で、生活し仕事をし、少なからず被害を受けられたと聞くと、とにかく開催することが自分たち主催者の責務だと考えるようになった。 3月30日から4月5日まで開催された伊勢丹新宿店、三越銀座店共に、好調だった。 三越本店も初日は大変な熱気で、お客様が楽しんでお買い物をしてくださったことに驚いている。 1000という数は、やはり凄い。 100や500はきっと私たちでなくても集められる。 10000だって、多分集められたと思うが、どこかで、「ただ数集めたらいいのか」と言う声も聞かれそう。 出来そうで出来ない、気持ちのいい語感の数、それが1000・千だった。 豆皿1000の今年は1回目、season1。 season2,season3,・・・・と積み重ねていく。 1月に、フランスで開催されたメゾン・エ・オブジェに出展したことをきっかけに、思いがけない展開が始まろうとしている。 小さな豆皿の大きな世界、そんなとてつもない一歩を歩み出した。 日本で最初のお披露目である今回のイベント、あと4日で終了。 みんな足腰にかなりダメージが来ているが、がんばらなくちゃ。 最近、ちっともかまってくれない・・・もう、グレてやる! 2011.01.18 Tuesday
豆皿1000プロジェクト9
News!!
★メゾン・エ・オブジェの展示会開催がいよいよカウントダウン! Maison&Objet 1月21日〜25日 Hall3, stand No. A107 ★豆皿1000のホームページが1月21日ようやく公開! http://mamezara1000.com (1月21日より) 少し、未完成ではあるけれど、とにかく公開します。 お楽しみに! 卯年、有田からこんな品のいい兎の豆皿が出来てきた。 あれよあれよ、と言うまに本番。 明日朝、パリへ発つ。 年末からひどい風邪をひき、熱性けいれんまでおこし、4日ほど寝込んでしまった。 ちょうど、4日分作業が遅れ、ホームページを立ち上げるのに必死で日々を過ごした。 システムを担当してくれたブレインも必死の作業。 どうにか、形になった。 細かいところは追々手を入れることとして・・・ フランスでどんな評価を受けるだろうか。 楽しみだ。 まめざらまめざらまめざら・・・・聞き飽きたよ全く・・・ 2010.12.27 Monday
豆皿1000プロジェクト8
今回の豆皿の中には、ガラスのものもある。
何という美しさだろう。 画像ではよくわからないけど、少し深さのある形。 高梨良子さんというガラス作家のもの。 欲しいなあ、と思ってる。 直径9cmくらいの小さな宇宙。 どう使う? 真っ白なクリームチーズをサイコロのようにしてピンチョスなんかどうかな。 小さなミントの葉っぱをちょんとのせて。 あ、あ〜・・・あとちょっとでそらまめが・・・ 2010.12.24 Friday
豆皿1000プロジェクト7
九州の波佐見に訪ねた吉村さんの豆皿。 よく見るとほのぼのとした味わい。 絵柄のテーマも。 吉村さんの印象そのままのおおらかな楽しさがある。 静かな山里、そんな印象の波佐見に吉村さんの陶房はある。 初めてお目にかかるのにたちまちに緊張がほぐれるおおらかさ。 豆皿プロジェクトへのお願いもそこそこに、次なるテーマなど自然に話が広がっていく。 いつか、酒の器をテーマにしたいね、と意気投合。 作風も、染め付け、色絵、青白磁もきりっとキレがいい。 作るものの幅の広さは、吉村さんの懐の深さにも通じるのかな。 豆皿と言えども1000枚、それぞれにじっくり見ていると作り手の人柄が感じられ深い。 はじめは気がつかなかった静かな作風に独特の詩情を感じたり。 いつか、この吉村さんの動物や草花の豆皿に詩を合わせてみたいなと思う。 ワイドレンズで寝姿撮るなんて・・・まったく失礼だ! とはレオン 2010.12.23 Thursday
豆皿1000プロジェクト6
もうすぐ新しい年になる。
干支は兎、集まった豆皿の中で、兎をちょっとピックアップしてみようか。 見落としているかもしれないが、ちょっと拾っただけで10個あった。 兎にまつわる民話や言い伝えなど、そういえばたくさんある。 月で兎が餅つきしている・・・こんなお話しはいかにも日本ならではのメルヘンだ、と外国の人が言ったとか。 そういえば、息子は卯年。 36歳になる? 頭のてっぺん、どう?ソフトモヒカンになってるでしょう? 2010.12.14 Tuesday
豆皿1000プロジェクト5
今回集まった作品の中で、発想のおもしろさに驚かされることがあった。
ガーベラの花、その葉、ジクソーパズル・・・ 井上塁さんという若い作り手のもの。 若いっていいなあ、と思った。 発想の源にあるモチーフはその人の育った時代の風景にあったもの。 そんな気がする形だ。 器は料理を盛るモノではあるけど、そんなあるべき論に自分はとらわれていないか?とふと立ち止まって考えてしまう。 もっともっと作る人に会いたい。 自分の年齢も、経験も引き算は出来ないけど、若い作り手の人たちに会うと、時々、はっとさせられることがある。 いつの間にか少し感性が硬化し始めていないかと。 お耳の毛が長くなるとベルばらのオスカルみたいってお母さんは自慢する・・・でも自分でも思うの、このお耳何のためのデザインだ? 2010.12.10 Friday
豆皿1000プロジェクト4
今回、直接お会いしていない若い作り手の人たちの作品は思いがけない発想で驚かされることが多かった。
その中のひとり、シマムラヒカリさんの豆皿を紹介したい。 動物をテーマにして、実は、裏側もデザインがあって素敵。 一日で700枚くらいの撮影をしたために、全て、同じカメラ位置、同じアングルで撮ったため裏をご紹介できないことが残念。 日を改めて、又撮り直そうと思う。 日本の器の中にも動物を描いているモノは多いけど、こんなサファリ系の動物は新鮮。 デザインのこなし方にもセンスが感じられ、どんな人が作ったのかとイメージが広がる。 伸びやかでとらわれていない自由さが好きだと思った。 又いつかお会いしてお喋りしてみたいと思う。 なに?額にしわよってるって? 今考えごとしてるから・・・ 2010.12.08 Wednesday
豆皿1000プロジェクト3
昨日、この豆皿1000プロジェクトに参加してくれた作り手の方々のリストを整理してみたら150名以上に上っていた。
個人作家もあれば、窯元として中量生産が得意なところも多い。 圧倒的に陶磁器が多いけれど、その数量的な割合はまだ出せていない。 このプロジェクトを始めるときに、オリジナルはもちろんたくさん欲しいけれど、同時に、日本の産地モノの水準の高さもアピールしたいと思った。 山口さん(山口陶器店社長)を通して、有田、波佐見、唐津などの品もたくさん集めていただいた。 有田は日本の磁器の発祥の地。 海外へ陶磁器の輸出の窓口を開いた地でもあり、どうしても外せない。 出発点、すなわち軸足を定めてこその、若い作り手のアヴァンギャルドも生きるというものだ。 これは有田の李荘窯にて打合せの時。 李荘窯の寺内さんが中心となって、有田のサンプルを集めてくださった。 どれも淡々と職人さんたちが作ったものばかり。 豆皿は、所詮雑器とひとくくりにされるカテゴリーなのだけど、こんな小さな中になんと多彩な表現があることだろう。 それぞれの画像を見ていると小さなモノなのに、大皿の風情があったりユーモアを感じたり。 手のひらの上で楽しむ豆皿をテーマにして正解だと思った。 ただいま入院中 2010.12.03 Friday
豆皿1000プロジェクト2
豆皿1000プロジェクトの企画が、メゾン・エ・オブジェの審査を通過したと連絡があったのは9月の15日だった。
絶対大丈夫、と思ってはいたけど、動くに動けず。 悶々と狂気の暑さの中を過ごしていた。 11月には荷物を出荷しなくてはならない、とすると、正味1ヶ月半。 さあ、ダッシュだ。 と言っても、ひとりで日本中走り回る時間はない。 どないしょう・・・ 不思議なものだ。 天から舞い降りるがごとく、最も必要なときに、必要な人が現れてくれた。 一番大きかったのは、築地の山口陶器店の社長との出会いだろう。 実務面での打合せもろくすっぽせぬままに、流通の力仕事を引き受けてくださった。 山口さんは九州出身。 私は、九州の人と聞くとそれだけで安心してしまう。 なぜなら、九州で仕事を随分してきたが、不愉快な思いは一度もしたことがない。 逆に熱い心のお土産ばかりもらっている。 だから、有田を中心とする九州地域はお任せ。 全国のまだ私の出会っていない若い人たちも参加して欲しい。 それらの人たちへのアナウンスは、山口さんのスタッフである江口さんが引き受けてくれた。 彼は小さなギャラリーも自分でしている。 ほんとに、自分の隙間を埋めてくれた。 自分で直接回ったのは京都を中心とした地域と北陸。 新しい若者の発見があった。 いいでしょう?これは小松の宅間祐子さん。 少し大きいので、サイズダウンして作ってもらうことに。 話せば同郷だった。 可憐で健やかな感性を感じさせた。 これは同じスタジオをシェアして作っている工房あめつちのもの。 今回は参加してもらえなかったけど。 何れも、同じくらいの年代の若い人たちが4組で場所をシェアして仕事をしていた。 どの人たちも、なかなかの仕事ぶり。 ゆるりとした居心地のいい仕事場だった。 北陸で出会った若い作り手の方たちは、30代。 一番、大変な時代に、社会に出た人たちだと思う。 余りに素直な人柄と生き方に驚かされた。 よくぞ、自分の道を見つけたねえ、と拍手を送りたい。 今回のプロジェクトで発見した事など、ブログで披露していきたいものだ。 ぼくの目の先にはジャーキーが・・・・・
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