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おお派手!
 

昨日に続いて、日本の模様から。これは千總さんの紋様からアレンジしたもの。


これが明治初期の着物の柄だと言うから驚く。
この紋様だけは当時の色使いもそのままに広幅用にデジタル化してもらったもの。


ほんとにこんな派手な着物を着ていたのかしら。 
| - | 08:20 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
昔の紋様を違った切り口で見る

この唐獅子紋の布は、六本木ミッドタウンのジカバー日本のオープンに際してオリジナルで作ったカーテン地。
素材は美濃の紙布。
紋様は京都で600年以上も続いている、紫織庵の所蔵の紋様をデジタル化してプリントした。


この鳥獣戯画も同じ時に作ったもの。
鳥獣戯画は高台寺に伝わる誰もが知っているあの巻物だ。


長い時代の中で、多くの絵師が着物を初め様々なものに図案化してきているからいろんな表情の鳥獣戯画がある。


初めてこれを紫織庵さんの見本帳で見たとき、のんびりした動物の明るい表情が気に入った。
そして思った。
新聞のように、背景を白のグラウンドにしたいと。
そして作ったのがこれ。
紙の上にというわけにもいかず、紙布にした。

これはどくろ。出っ歯のひょうきんな表情がおどろおどろしくなくて気に入っている。


日本の紋様、老舗で古くまで辿っていくと驚く。


アヴァンギャルド!


戦国時代の武将の鎧甲のなんとはったりが利いたデザインだこと。

時代の安定と共に、意匠は豪華で凝ったものになり、江戸時代の倹約令と共に、
意匠はひと味ひねった形をとっていく。
羽織の裏地など、度肝を抜かれるデザインもある。


それぞれが、活発だったのは、権力者がいた時代とほぼ重なり、それは外国のデザインもそう。
そして、権力者がいなくなった途端の混乱期ともいえる時代は、いきなり、又自由な表現が爆発するかのように花開く。
中国の明末期の焼き物などがそれにあたると思う。


ここで紹介した紋様は明治から、昭和初期の男物の長襦袢の柄。


今、権力者もなく、庶民の懐具合も不安な時代、新たに力を感じさせるものが生まれにくいのは仕方のないことかもしれないな、と思うのだ。
誰、というはっきりした顔が見えなくてものつくりをしないといけないのだから。


この3種の布、まだまだ課題が多いけど、追っていきたいテーマを教えてくれた出発点でもある。


JUGEMテーマ:仕事のこと
 
| - | 07:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ちょこっと相棒

これは小さな陶器の植木鉢、かな?


二十歳くらいのころ、骨董通りのどこかで出会って、自分のお小遣いで買った初めてのアンティーク。


いろんな人生の変遷に付き合ってくれた。
大きなリセットをするたびに、持ち物を脱ぎ捨てるように、
人にもらってもらったりしてほとんどのものは今はないが、これはちょっと、ね。


お小遣いで買えたくらいだから、大したお値段でもなかったと思うけど、
その小ささ故か、お初のアンティーク故か、未だに私の手元にある。JUGEMテーマ:どうでもいいはなし。 
| - | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
生き物になったオブジェ

これは何だ!


先日、恵比寿のウェスティンホテルでの展示会。
坂田甚内さんの作品。
ステージの大きさが約3m角。
巨大なオブジェ。


16年も前の作品。
庭に置いておいたら、16年の時間が、オブジェに生き物を宿した。
苔むした姿は、静かに眠っている怪獣のようにも見える。


好きな詩を思い出した。


― 静かに眠ったまま生きたい
  人生の騒音を優しく聞きながら ― 


10年以上も前、須賀敦子さんのエッセイで見つけたイタリアの詩人の詩の一節
記憶が曖昧だから間違っているかもしれないけど。


安らかな気持ちになってしまう、不思議なオブジェだった。
坂田さんの工房にお邪魔して庭を歩いたのに、見つけられなかったのは、すっかり自然に同化していたから。


今、又この作品はなじみの場所に戻ってヤレヤレとばかりに眠りの続きを楽しんでいるのかしら。
そして、お帰り、と周りの自然が喜んでいるのかな。
| - | 10:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アクリル茶杓

俵藤さんというアクリルの茶杓を作っている人にあった。


京都の漆作家西村さん夫妻が先日の展示会で、何とも愉しい茶杓を合わせていたので教えてもらったというわけ。


以前セルロイドで茶杓が出来ないかと思っていた。
愉しいカラフルなセルフレームのめがねのような。
セルロイドなら、お茶碗に傷を付けることもないだろうと。
ふつふつとそんなことを頭に置いたまま日がたって。


セルロイドではないけど、アクリルの茶杓に出会って興奮してしまった。


あった、あった!と小躍りしたくらい。


どれもこれも大好き!
こんな茶目っ気でお茶遊びをしたい。


会ってみたら俵藤さん、なかなか見どころのある作り手。
私の息子くらいの世代。
又、魅力的なロストジェネレーションの人とつながった!


世代こそ違えど、入り口も違うけど、問題意識や願いはどこか一致すると感じた。


私が関わっているのは伝統工芸が多いけど、今や、ただの伝承になっている危険もある。
不易流行の言葉のごとく、変わらぬスピリット、時と共にしなやかな形、
そんな工芸が私の願い。


俵藤さんのような世代の ― 希望の崩れ去った時代に社会に出た人たち ― 活きのいい
作り手に会うといつも思う。
なまじな成功体験なんか無い方がいいと。


希望を描くことが出来ないような逆風の中でつかんできた彼らの価値観や生き方は、軸がぶれない強さがある。
日本も捨てたものではないな、と嬉しくなってしまう。


俵藤さんのグループがやっているものつくり、名付けて‘現代手工業乃党’、伝統工芸へのアンチテーゼなのだと。
決して伝統を否定することなく、
新たに重ねていくこれからの伝統工芸と言うことね。

          

掲載した画像は俵藤さんにお借りした。

   
| - | 16:41 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
風呂敷

もったいないという言葉が世界で流行語になって風呂敷がブームになっている。

風呂敷王子、などという、風呂敷の使い方を広める有名人も出てきた。
王子も姫もないけど、変幻自在の布は外国の人にとっては不思議に見えるのかしら。


使い方一つでほんとに、便利だと最近実感している。


この風呂敷、九州の小倉クリエーションのもの。
縞縞というブランド名で海外でも評価の高い布である。
しっかりしすぎているのが欠点と言えば欠点。
小さなものだとちょっと結びにくい。
けれども、それを超えて、このゾリッとした縞柄。
色使いによってはモダンで、凄みさえ感じる。


縞のデザインは、実はデザインの中では一番難しいと思っている。


単純、けれども、この縞縞は微妙に設計されたデザインなのである。
ゾリッと鋭く、なおかつ立体的にさえ見える。


それもそのはず、築城則子さんという人がこの縞を全てデザイン、監修している。

扱っているのは小倉クリエーションという会社で社長は築城さんの妹さん。
何れも、持ち味は違うけど、パワフルな素敵な人たちで大好きだ。


風呂敷に戻ると、今一番重宝しているのは出張の時。
仕事柄、小振りのカートに、書類も着替えも突っ込んで月に何度も旅に出る。
その時、ジャケットやらブラウスやらしわになると困るものを大きな風呂敷を広げて
ふわっと衣類を重ねて、大まかに包む。平たく、大きな長方形に。カートの大きさの丁度倍くらい。
それを二つに折って、荷物の上に置いて蓋をする。
一度お試しあれ。
どんなガーメントケースよりいい。
しっかりした布がしわを防いでくれるから。


ついでに紹介しよう。
これは縞縞で作った書類入れ。A3とA4の2種類。
プレゼンテーションの資料を持ち歩くのに作ってもらった。
風呂敷は万能とはいえ、やはり、大きな面の書類を無事に持ち歩くのには適さない。
私好みの、モノトーンの縞で。
会話のきっかけも提供してくれる力強い私のパートナーになった。

ニュース!!
倉クリエーションの展示会が、
9月30日〜10月6日まで、三越日本橋本店本館5FJスピリッツで開催されます!


 
| - | 10:08 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
たしなみの心
  

手仕事の工芸の商品開発が、今仕事の中心になっているけど、
知れば知るほど、なにも、今まで無かったものを創り出す必要はないのではないかと思うに至っている。


今までに育まれてきた形をちょっと違った切り口で見直すことが出発点になる。


そんな中で、創ったのがこの懐紙入れと懐紙。
懐紙入れは、大高玲子さんのアートディレクション。
ざっくりとした麻の2色使い。


懐紙は京都のキラ刷り。
未晒しと白の2色ある。
離世の徳力社長に相談したところ、これを作って下さった。
さすが、品良く素敵。


懐紙入れと懐紙には特別の思い入れがある。


お茶での持ち物ではあるけど、常に、バッグに懐紙入れが入っているような女性でありたいと思う。
一つのアイテムだけど、日本のたしなみの心を忘れたくない。
食事のあとが乱れたら、懐紙をそっとかけておくなど、使い方はいろいろ。
一筆箋としても使うし(大きさが頃合いで便利この上ない)実際バッグに入れていると結構
使うことが多いのに改めて驚く。 


墨色の懐紙や桜色などもっとあってもいいのにと思う。
| - | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
こんなところにこんな人が
昨日、提案中の仕事で、襖の引き手を捜していた。
ネットで検索していたら、‘はるさんの金工日誌’と言うのを見つけた。

http://blogs.yahoo.co.jp/fusuma2463/30671815.html

京都で襖の引き手を作る職人さん。
丹念な仕事ぶりが写真からもうかがえ、なんだか嬉しくなった。


ひっそりと、日本のどこかでいい仕事を重ねている人たちがいっぱい。


 


はるさん曰く、これは千鳥だけど自分にはひよこに思えると
そういえば・・・

| - | 11:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
無彩の茶道具

去年の11月、京都の南山窯へお邪魔した。
交趾焼の若手作家伊藤南山さんに会いに。


伊藤さんは意欲的な作家である。
おっとりしていていつお会いしてもほんわかした印象を受ける。
だからつい無茶なリクエストをしてしまう。


仕事場の棚に、これから色つけをする香合があった。
いっちんの細い線書きが繊細で形も愛らしく、このままが美しいと思った。
このまま色を付けずに焼いて、と。
ついでに、素地の土を真っ黒な土を使って欲しいとも。


こうして出来たのがこの黒、白の香合。


お茶で使えば香合だけど、ただぽんとあっても愉しいと思った。


交趾焼は色を付けてこそのものなのに、よく作って下さったものだと思う。
不思議なもので、この香合、本来の色を付けると途端にこってりとゴージャスになってしまう。
それはそれで美しいのだけど、モダンな空間ではつらいなあ。
色を無くしたら、光の当たり方でいっちんの陰が微妙に表情を作る。


悪のりのようだけど。
水挿しも、建水も色を抜いてもらった。
でも、水挿しは蓋を開けると中が独特の鮮やかなブルー。
サプライズのつもりだけどどうかしら。

 




| - | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
東京茶盌
 昨日のブログでけん玉香合・蓋置を紹介した。
同じ、中村翠嵐先生に作っていただいた東京茶盌。


3月2日の三井タワーアトリウムにおいてのプレス発表時、立礼の茶会でご披露したもの。
レインボーブリッジや、東京タワーがアングルを変えて3種。

  

交趾(こうち)独特の鮮やかな色使い。
陽気な絵柄がモダン。
けれども、漫画チックでなく。


翠嵐先生のしなやかさを感じる。


恐縮しながらもわがままをお願いする私に、言われた。
「本来、茶道具というものは、お客様の意に添うて作るものなんです」と。 




| - | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |