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ブログやるならJUGEM
2009.11.24 Tuesday
ホームページが出来ました
仕事用のホームページがようやくでき、今日、方々へメールでお知らせした。
http://www.hitoxmono.com 工芸だけに絞った内容にしたけど今はこれで充分だと思っている。 守備範囲が多すぎるのはいいような悪いような。 ライフスタイルがテーマだと生きること全てが守備範囲ともいえ、自分自身のプレゼンテーションに困ってしまう。 自分自身の中では何も矛盾はないのだけど、一番の興味の的は人である。 人を深く洞察することが仕事の全ての出発点。 だからその先にあるものが暮らしの空間作りであったり、工芸であったりする。 自分の一番嬉しいことをしたい。 何だろうと考えたら、人の笑顔を見ることだと気がついた。 この間も、リフォームのお客様に引き渡しをさせてもらったが、出来上がった空間をお客様が笑顔でありがとう、と言っていただけたことが一番のご褒美。 このホームページはもの作る人の何かの役に立ち、笑顔を見たいと思ったから作ったようなもの。 それは自分自身の幸福でもある。 今日お知らせしたら、多くの知人からメールを頂いた。 ああ、人とつながっているんだなあ、と嬉しかった。 一週間くらい前、丹後半島の織物をする小石原さんから(ホームページのテーブルランナーの作者)連絡があった。 かねてから準備をしていた藤の植樹を11月28日にすることになったと。 小石原さんは藤の蔓から糸を取り、藤布を織っている人。 日本最古の布という藤布を絶やさぬようにと、藤の木を植える。 彼の夢の一歩を見届けるために、行ってみようと思う。 そして、いっぱい写真を撮ってこよう。 多くの人の目に触れぬところで、遙か先の時間に向かって藤の苗木を植えようとしている人の姿を紹介しなければと思っている。 ★News★ 10月3日のブログで紹介した、纏(まとい)を作る仁科さんの工房の花入れなどの新作展が開催されます。 日時:11月27日(金)〜29日(日)10:30〜19:30 場所:東京都中央区八重洲2丁目1-1 ヤンマー東京ビル1F 京都館にて 2009.11.21 Saturday
竹籠の試作
今、竹籠の試作をしてもらっている。
この間できあがった試作の籠を前に打合せをした。 実は、竹の籠の試作はちょっとドキドキだった。 余りこれまでに竹の仕事の人と仕事をしたことはなかったから。 でも今回は、信頼する作り手の方のご紹介だったこともあり少し楽しみ。 上の画像がそれ。 まだ、濡れたままの試作上がり。 これからもちろん、色を付け仕上げにはいる。 思った以上の綺麗な仕事に嬉しくなってしまう。 細かな繊細な編み目、ピシッとした形。 「うわあ、凄いね、小倉さん」と思わず声が出る。 「え〜〜・・・これでいいですかあ・・」と消え入るような声で小倉さん。 こんなに可憐な若い方が。 たった、まだ2回しか会ってないのに。 静かに、一目一目彼女が細い竹を編んで下さったと思うと嬉しい。 けれども、仕事ぶりだ。大切なのは。 それも私は満足。 今、ほんとに安い外国製の竹製品が大半だけど、それらはやはりそれなり。 全く次元の違う竹工芸の世界が日本にはまだある。 彼女が色サンプルのつもりで持ってきてくれた品がこの器。(何か特別な呼び名があるのかしら) 表ももちろんだけど裏の美しいこと。 聞けば、これはお寺の行事で蓮華をのせるものだとか。 確か比叡山で以前、ご本尊の前でお経を読みながら蓮華をまいていらっしゃるのを見せていただいたことがある。 その時に拾った、蓮の花びらの形をした蓮華は今も持っている。 ああ、こんな器に盛られていたのね。 この立体的な細かな編み目も何か昔からの意味があるのだろうか。 彼女はまだまだこれからも、伝統的な仕事を積み重ねていくのだろう。 伝統の形から学ぶ、と言うことも深い意味を持つものだと思う。 どうか、こんな丁寧な仕事が正当に評価される世であってくれますように、と祈りたい。 2009.11.18 Wednesday
カエルマタって知ってますか?
京都へまたまた打合せで出張。
なんだか、上海に続き、旅ばかりしているようだけど。 来年の3月の展示会の試作が少し上がっているころ。 今日帰る間際は彫刻の人と打合せ。 この前依頼した茶箱用の小物が出来たと聞いたので。 矢野さんは、一年前に知り合った彫刻師。 いつ訪れてもひっそりと工房で彫刻をしている。 ちょっと取っつきが悪そうな、口数の少ない人、と思っていた、ずっと。 茶箱用のお遊びの茶杓を作ってよ、とこの前会ったときに立ち話でお願いした。 サイズはこの程度、とちょいちょいと説明して後はお任せ。 でも、イメージスケッチが出来たらメールで送ってね、と言ったまま、ばたばたと上海へ飛んだ。 数日して、矢野さんからメール。 鉛筆書きのスケッチをスキャナで取り込んで送ってくれた、というものの・・・・・ ‘寸法しか教えたげない。しあがりは、お楽しみ’ 肝心のスケッチの絵の部分はモザイクがかかってこんなコメントが・・・ なんておもろいやっちゃ! と言うわけで、今日はそれを持ってきてくれたわけで。 話してみると、なんだか飄々とおもろい兄さんなのだ。 口数少ない、というのは単にシャイなだけ。 見せてくれなかったデザインはこの通り。 今回は若沖の玄圃瑶華(げんぽようげ)の中から主題を取っていると説明したから、蓮を形にしてくれた。 薔薇の木で彫った茶杓。 茶箱だからこその遊び。 矢野さんって、どんな仕事が多いの?と聞いてみた。 すると、神社仏閣の建築の飾りが一番多いのだとか。 それってどんな部分?となおも聞いてみると、 ‘カエルマタってあるでしょう?’ ‘????????それって何?’ 絵を描いて説明してもらったところ正面の柱と柱をつなぐ飾りの部分、形が蛙の踏ん張った足のような形だからこう呼ばれているのだとか。 湯島神社や、出雲大社なども関わったのだとか。 で、私 ‘要するに左甚五郎みたいな仕事?’ 質問しながら、何と私は牧歌的な脳みそなのだろうと、少々情けなくなってくる。 というわけで、また、虚を突かれてしまった。 京都は、想像だにしていなかったジャンルの作り手が住む町である。 このうさぎは矢野さんのポケットから出てきた。 赤い目をして丸っこい姿が何ともいいな。 くみひもで作ってもらったという黄緑の丸いものはキャベツのようでしょう? 矢野さんは、お茶目なナイスガイだ。 2009.11.11 Wednesday
急須と文化の根っこ
上海のセラミックアートフェスティバルに出品されていた中で気に入ったのがこの茶器。 シンガポールのMayさんというご婦人の作品。 繊細な形も、すっきりとこれだけを展示されている感じも素敵だと思った。 中央の方がMayさん。 日本語も話されるので助かった。 今回は販売する目的ではないそうで、どうも、本業ではなく、作品として作ってみえる様子。 日本でも、料理店を経営していらしたとか。 明るくおおらかな方で、又何かチャンスがあれば、お会いしてみたい。 日本も、中国もお茶の国。 可憐な形の急須でお茶の時間を楽しむのは、まさにお茶遊び。 お茶の種類の多さは中国の方が上かな。 ポットの中で、ぱあっと花が開くジャスミン茶を買ってきた。 まん丸のお茶の葉の中に、ジャスミンの花が閉じこめてある。 これを一つ一つ丸めて乾かすのって大変な手間だろうに。 手間のかけ方が、日本と中国とポイントが違うような気がする。 いずれにしても、お茶の時間を大切にする文化は同じ。 日本の手間は、どちらかというと目に見えない部分でするかな。 中国の場合、あっけらかんとこれ見よがしな部分が多いかな。 それはそれで、驚き感が増幅する。 こんな文化の違いの根っこはどこにあるのだろう。 自分のことを自慢する、とか、いいことしたことを吹聴するとか、そんなことは、親からはしたない!と叱られたっけ。 恥ずかしいでしょ?と、注意するときにいつも言われたことを思い出す。 私だけではないだろう。 恥の文化、とも言えるかな、日本は。 その文化の功罪もあると思う。 国際舞台で日本の陰が薄いのは、要するにプレゼンテーション能力の違い。 ずばり指摘するなどもってのほか、みたいなことが表現を少し後ずさりさせているのかもしれない。 私の仕事でも、プレゼンテーション力が決め手になる。 私の場合、結論をまず伝えるようにしている。 それから、なぜならば、と言う具合に展開する。 その方がわかりやすいと信じているから。 真意が伝わらなければ、百万言費やしても一言も話さなかったのと同じ事だから。 急須の話から脱線してしまった。 共通の文化と、根っこの違い。 今はその違いを楽しんでいる。 2009.11.10 Tuesday
上海のアート村構想
一週間ぶりに上海から帰ってきた。 エネルギーに充ちた上海はエキサイティングで楽しいが、やはり疲れる。 日本は空気が柔らかく感じる。 上海について早々にパン・ウェイさんが案内してくれた場所がこれ。 上海のプロジェクトの一つ、現代アートのためのアート村。 来年の万博を目指して今リノベーションしている工場跡地。 日本の紡績工場跡という広大な古い建物群が生まれ変わる。 ドイツ人の設計によるという建築物は何とも味があってしかもアヴァンギャルド。 この上の画像はメインのビルディング。 工場として機能の形が面白いアクセントになっている。 別棟の、紡績機械が並んでいただろう建物群が、上海で選ばれた10人のアーティストに与えられて、アトリエになる。 この方は、上海で最も権威を持ったアーティスト。 周先生という方で、日本で言えば平山郁夫さんのような立場の方。 そしてこの空間は周先生のアトリエになる場所。 今日は内装の打合せ。 周先生も、パン・ウェイさんも選ばれてこのアート村のメンバーだ。 15年間は家賃はいらない代わり、一年に一作品国のために制作することが条件。 別の大きなビルディングはデザインオフィスが入るのだとか。 こんな大きなドア、いいなあ。 これがデザインオフィスが入る空間。 上海は今アートが沸いている。 それも現代アート。 こんなアート村がいくつも出来る。 数年も経てば、上海は現代アートの世界の中心になっていくだろう。 パン・ウェイさんはじめ、上海のアーティストはみんなエネルギッシュ。 このタフさはどこから来るのだろうか。 彼らと会っていると、考え方がシンプルなのに驚く。 要するに現実的。 でも、こんがらがってしまうような難解なことで時間を費やすより、今この力を作ることにかけようというのは気持ちがいい。 一国を一言で表現するのは失礼だ。 又、そんなこと出来るはずもない。 でも、これだけはいえる。 中国はしなやかに、現実的戦略のもと、共産主義をしていると。 ほとんどの人々は、それに不都合を感じていないようである。 少なくとも上海の人々は。 2009.11.09 Monday
上海、新しい町
旧市街を探索し、庶民の町を見た。 2009.11.08 Sunday
上海の横顔
昨日はリサーチをかねて上海の魯迅公園のまわり、日本租界のあったあたりを中心に歩き回った。
古い、本音の庶民の町。 道路に突き出た物干し竿に洗濯物がわんさか。 道端ではあちこちでマージャン。 サトウキビを絞って売っているおじさん、ゴマだんごを揚げている屋台、くだものやさん、風船売りなどなど。 お祭りのような光景。 たくましいなあ。 中国では声が大きくないと出世しないと聞いた。 そりゃそうだろう、これだけの人々が大声でしゃべっているんだもの。 公園ではマイク片手に京劇の歌い手のようなキーンとした歌声、あっちでは舞踊をやって撮影、ボール遊びをする親子・・・ 車はクラクションを鳴らしっぱなし、パトカーはサイレン鳴らして通り過ぎ、その後ろは救急車。 事故が起こらないわけがないような車の無秩序運転。 わあお、音の拷問のごとき日常である。 私たちのイメージしているビジネスの形がほんとにここに合うのか不安になってしまうが、この庶民の日常は間違いなくマーケットの分母の一部である。 どこの国に行っても感じるが、その国の懐に飛び込めば、その国が好きになる。 どんな体制であれ、人々のまっすぐな笑顔を見るとき、安心する。 それがスタート。 観光旅行では味わえない旅を随分してきたなと思う。 仕事の旅であれ、私の旅は、人とつながることが始まり。 言葉がわからないのは気にならない。 ネイティブな鹿児島の言葉や沖縄の言葉などと同じコト。 ちょっと不便なだけだ。 スイカのデザートのつもりでオーダーしたら甘くも辛くもないかぼちゃだったのには噴出したが。 2009.11.07 Saturday
上海にて
上海に来ている。
上海セラミックアートフェスティバルに坂田甚内先生の作品が展示されている。 全体の中では、抜きん出ているコーナーになった。 主に中国の作家や、窯の出品が多く、インプレッシブな作家は少ない。 でも、いくつかいいなと思う作品がある。 それらの紹介は、日本に帰国してからおいおいするとして。 昨日は、パン・ウェイさんの案内で来年オープンするアート村を見に行った。 上海は、最近次々とアート村を作っている。 古い工場跡地とその建物のリノベーションとして彫刻のアート村であったり(今夜はそこの所長にご馳走になった)、コンセプトを絞って、アーティストのサポートを国の事業としてしている。 上海は特に現代アートが盛ん。 パン・ウェイさんもそんな作家の一人である。 昨日行ったところは、昔日本の紡績工場だったところで、広大な規模、また、ドイツ人の設計になるという建物群は古いレンガつくりでなんとも味がある。 この建物に、上海で選ばれた10人の作家たちが自由にアトリエを構えることができる。 一人の作家に与えられる空間は600平米を越える。 天井も15mくらいはありそう、いやもっとかな。 内装は自分の責任で行う。 けれども、15年間は家賃は要らない。 その代わり、一年にひとつづつ作品を国のために制作する。 一人のアーティストの占有面積の豊かさはうらやましい限り。 スケール感のあるアヴァンギャルドな作品が生まれてくるのは間違いがないだろう。 今中国は、国を挙げて、人材育成に投資している感がある。 アートの場合、育成するということは、作品を流通する勢いも備わっていないと難しいが、上海はいたるところにギャラリーがあり、その面でも活発だ。 国の力は、人育て。 それをまじめに政策として各方面で実行に移している中国は、着々と世界をリードする国になる準備をしている。 日本はどうだ? 2009.11.02 Monday
小さな秋
昨日、一昨日と京都へ行ってきた。 次のテーマの打合せ。 イメージのヒントを拾うのに随分歩き回った。 寺町通りを歩いていたら、こんなところに秋を見つけた。 小さなひっそりとした牛乳屋さん。 ガラス戸の中に、車があった。 そのボンネットの上に、何とも取り合わせよく落ち葉が乗っかっている。 思わず、中へ入ってパチリ。 奥から奥様が出ていらした。 こうやって誘われるように中へ入ってくる観光客も多いのか、にこにことお話ししてくださる。 聞くと、毎日、落ち葉を拾って置き換えるとか。 とれたての落ち葉。 どおりで優しげで澄んだ色ばかり。 まだ本格的な紅葉には時期が少し早いのか、色つき具合がまだ若い。 春の若葉ではなく、秋の紅葉に初々しさを感じたのは初めてだ。 この車は使っていらっしゃるの?と聞くと、毎日使っている現役の車だという。 毎日毎日、配達の後はこうやって拾ってきた落ち葉を並べていらっしゃると言うことに、深い感動を覚えた。 丁寧に暮らす、と言うことってこんなこと。 ごく自然に、静かにもてなす気持ちが表れて。 有名な庭園の紅葉もいいだろうけど、別種のほのぼのとした幸福感を頂いた気がした。 10日くらいしたら又京都へ行く予定。 時間を見つけて、是非又ここを覗いてみよう。 葉っぱはどんな秋色になっているかしら。
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